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謎解きパートは切なすぎる【ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密】 [映画にドロップキック!!]


ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 [DVD]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
探偵ものには様々な有名な作品がある。「シャーロックホームズ」が有名ではあるが、本作のブランは初めて知った。原作は未読。映画としてはミステリーの基本というか、後半でのどんでん返しが良い。ただ、全体的に屋敷内での会話がメインなので、あえて映画化とする必要があったのかという疑問はある。合間に無理やりちょっとしたカーチェイスを入れ込んではいるのだが…。

映像的なトリックではないので、映画版としての衝撃は少ない。それでも脚本が優れているので、後半の怒涛の展開は観衆を引き付けるのだろう。名探偵役であるブランの個性はそれほど感じない。他の名探偵作品と比べると個性が弱い感じがする。シリーズ化には弱いが単体として十分楽しめる作品だ。

■ストーリー
NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。






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ウォーターゲート事件の情報提供者の正体【ザ・シークレットマン】 [映画にドロップキック!!]


ザ・シークレットマン [レンタル落ち]

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
ちょうど「ペンタゴン・ペーパーズ」を見たばかりなので、タイミングがよかった。流れ的にはペンタゴンの後にウォーターゲート事件が起こり、それが本作のメインとして語られている。FBI副長官のフェルトが有象無象たちを相手に苦悩する。FBI長官のフーバーが死んでから、FBIを守ることに苦心するフェルト。政府の命令に従うのか、新たにやってきた長官代理からの圧力をどう逃れるのか。

ホワイトハウスの陰謀に巻き込まれていく。政府からウォーターゲート事件の捜査を中止される。驚きなのは、ウォーターゲート事件を内部告発したディープスロートが、実はフェルトだったという流れだ。FBIの生き字引的な存在であるフェルトを誰もが恐れるのだが…。

■ストーリー
ある深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入。盗聴器を仕掛けようとしたところを逮捕された。事件の指揮を担当したFBI副長官フェルトは、背後にホワイトハウスの関係者がいると確信。例え相手が大統領であろうとも、捜査の手を緩める訳にはいかない。しかし長年FBIのトップに君臨したフーバー長官の急死後、長官代理に就任したグレイは、ホワイトハウスの意向を汲み捜査の早期終結を指示する。このままでは真実が闇に葬られてしまう。捜査を続行し、事件の全容を明らかにするため、フェルトは一世一代の賭けに出る。






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アル中女が何かを目撃する【ガール・オン・ザ・トレイン】 [映画にドロップキック!!]


ガール・オン・ザ・トレイン [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2017/11/22
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
アル中で常に泥酔した状態のレイチェルが経験する物語。序盤からレイチェルの壊れっぷりがこれでもかと描かれている。アル中のために夫と離婚させられ、元夫が再婚し子供をもうけても元夫に執着している。レイチェルが元夫家族に近づき子供の誘拐未遂を起こすなど、明らかに異常な状態となっている。そこに元夫の近所でシッターをしている美女メーガン、元夫の妻であるアンの3人の女が関わってくる。

メーガンが行方不明となる。観衆は泥酔したレイチェルがメーガンを殺したのだろうと想像してしまう。レイチェルが何をやっているのかわからない状態というのが恐ろしい。泥酔状態で自分がやったことを覚えていない。ラストで大どんでん返しがあるのだが、途中でオチが想像できてしまった。

■ストーリー
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦"だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻"の不倫現場だった。翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。

しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。まもなく“理想の妻"は、死体で発見される。なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。どうやら、あの日の“空白の時間"に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。






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ジョンウィック対世界中の殺し屋【ジョン・ウィック:パラベラム】 [映画にドロップキック!!]


ジョン・ウィック : パラベラム (特典なし) [DVD]

ジョン・ウィック : パラベラム (特典なし) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
「ジョン・ウィック チャプター2」から続く物語。シリーズを見ていないと楽しめないだろう。7というキーワードは前作から続いている。コンチネンタルホテルでの掟を、前作で破ったことで狙われることになったジョン。本作では組織の巨大さと狙われることを覚悟しながら逃げ続け、なんとか追及を逃れようと四苦八苦するジョンが描かれている。

物語のポイントとしては、ジョンを助けた者たちはすべて何かしらのペナルティが与えられるということだ。ジョンを少し助けた組織のトップは解任を言い渡される。大本の組織の代理人がそれぞれに言い渡すのだが…。巨大すぎる組織のトップは姿を現すことはない。最終的にはジョンはボロボロで逃げ切る。明らかに続きのある展開だ。

■ストーリー
裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、裏社会の秩序を絶対とする組織の粛清だった。1,400万ドルの賞金首となった男に襲いくる、膨大な数の刺客たち。満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女、ソフィアに協力を求めモロッコへ飛ぶ。しかし最強の暗殺集団を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばして、ジョンを追い詰める。 果たしてジョンは窮地を脱出し、再び自由を手にすることができるのか!?






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アメリカを横断しロシア兵に会いにいく 【世界は幻なんかじゃない】 [書籍にドロップキック!!]


世界は幻なんかじゃない (角川文庫)

世界は幻なんかじゃない (角川文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2022/09/25
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
「クラウディ」で作者が描いたロシア兵士のミグによる亡命をメインとした写真エッセイ集。作者が高校生のころに、ロシア人が当時は最新であったミグ戦闘機を手土産にアメリカへと亡命してきた。そのロシア人に会えるということになり、鉄道で大陸を横断する仕事のついでに作者がロシア人に合いにいくことになる。他のエッセイ(「僕のヒコーキ雲」)を読んでいると、作者の中では私生活や仕事で少し行き詰った時期なのだろうか。

アメリカへの長期の旅。鉄道で大陸を横断する際に様々な出来事が起こり、それを写真と共にエッセイとしている。ラストではロシア人と出会うのだが、そこでのロシア人がすでに圧倒的にアメリカナイズされていることに衝撃を受けずにはいられない。

■ストーリー
離脱の先にあるものは何か。答えは死ぬ間際まで誰にも分からない。大陸を横断するアムトラック鉄道の車窓から見た、アメリカの光と影。駆け抜けるような筆致で描く、ハードエッセイ。






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家族のコスプレ写真を撮る【浅田家!】 [映画にドロップキック!!]


浅田家! DVD 通常版

浅田家! DVD 通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2021/03/17
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
家族のコスプレ写真をとることで写真家として成功した政志。家族を巻き込んで、家族もそれに協力したということで話題になったのだろう。そこから写真家として写真集をだしたりもする。その後、他の家族の思い出となる写真を撮り始める政志。その家族写真が、東日本大震災が発生後の宮城での活動に繋がる。

本作で描きたかったのは、震災での写真を発掘する作業なのだろうか。家族を亡くした人が、遺影用の写真を探すために尋ねてくる。悲しいことだが、少しでも写真が見つかれば、それは救いとなる。コスプレ家族が政志に振り回されるというのもあるのだが…。家族の温かさに強烈なインパクトがある。ノリノリでF1レーサーのコスプレをする家族は強烈だ。

■ストーリー
幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。それぞれが“なりたかった職業"“やってみたかったこと"をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞!受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる一。かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、 家族や家を失った人々の姿だった。






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少年が見つけた唯一の居場所【Mid90s ミッドナインティーズ】 [映画にドロップキック!!]

mid90s ミッドナインティーズ デラックス版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2021/04/07
  • メディア: DVD

■ヒトコト感想
13歳の少年が、スケボーが媒介となり不良たちと仲良くなっていく物語。兄のイアンに激しくイジメられていたスティーヴィーは、家の外に癒しを求め、スケボーを楽しむ不良たちと仲良くなっていく。自由で好き勝手やっているように見える若者たち。スケボーでプロを目指す者や、ただ親の虐待から逃げる者まで。スティーヴィーは仲間に気に入られるために無茶をする。

難しいスケボーの技をやって大怪我をしたことで周りから認められ始めるスティーヴィー。飲めない酒を飲んで酔いつぶれたり、たばこを無理に吸ってみたり。最後には車で事故を起こして、スティーヴィーだけが大けがを負ってしまう。仲間内部でもそれぞれ考え方が異なるなどの変化があるのがポイントかもしれない。

■ストーリー
1990 年代半ばのロサンゼルス。13 歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立 たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。





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特定の人種にだけ効果のある細菌兵器 【ゲノムの方舟 下】 [書籍にドロップキック!!]


ゲノムの方舟 下 徳間文庫 さ 27-2

ゲノムの方舟 下 徳間文庫 さ 27-2

  • 作者: 佐々木 敏
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2022/09/21
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
上巻で発展途上国の人口爆発により先進国が割りを食う話が描かれていた。そこから、下巻では世界的な人口増加を抑えるためにある人種にだけ効果のある最近兵器をまき散らす物語となっている。特定の人種のみ影響があるのが恐ろしい。アメリカのシェローダン一族の野望は私利私欲ではない。

地球規模で考えての、ある意味地球を浄化することにあるのだろう。それを防ぐため、対抗処置としてシェローダン一族にだけ効果のある最近兵器を井坂が作ることになる。現実的には、テロ組織がNYに細菌爆弾をもったまま入り込むのはさすがに不可能だろうが…。多数の都市伝説をモチーフとした本作。SARSが猛威を振るっていた時期なので、SARSを最近兵器と仮定してのことなのだろうが…。近年のコロナに対しては白人たちへの対抗策のように思えてしまった。

■ストーリー
米大統領キングは、国防長官ガーランドらの『ユダのいない晩餐』計画の実行をためらっていた。そして、参加を拒んだ遺伝子工学者井坂が誘拐される。彼の研究の軍事利用を狙った犯行か!?ヒトゲノム解読の成果をふまえた国際サスペンス大作。






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セレブたちの人間狩り【ザ・ハント】 [映画にドロップキック!!]


ザ・ハント [Blu-ray]

ザ・ハント [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2021/11/10
  • メディア: Blu-ray

■ヒトコト感想
序盤からかなりの引きの強さがある。見ず知らずの男女が広大な草原で目を覚まし、中央の箱には一匹のブタと多数の武器がある。次々と狩られていく男女たち。生き残った者たちは、何者かに狙われていると知り、散り散りになり逃げだそうとする。セレブたちが娯楽目的で人間を狩っているという体なのだが…。

武器を与えるのはどうなのだろうか。逃げ出した者たちは近くのガソリンスタンドに逃げ込むが、そこもセレブたちが作り上げたものだった。ウクライナの一部の場所を全て制御したセレブたち。ひとりの女がセレブたちへの反撃を試みるのが最高だ。様々な仕掛けを潜り抜け、アメリカ大使館員と思わしき人物も偽物と見破り、ついに首謀者にたどり着くのだが…。

■ストーリー
広大な森の中で目覚めた12人の男女。ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に納められた一匹の豚と武器の数々。すると突然銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気がつく。ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」―セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート"が実在することを。






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人の意思がクスノキの中に残る 【クスノキの番人】 [書籍にドロップキック!!]


クスノキの番人

クスノキの番人

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2020/03/17
  • メディア: ハードカバー

■ヒトコト感想
素行不良で起訴されかかった玲斗を助けたのは玲斗の叔母にあたる千舟だった。玲斗がクスノキの番人の仕事をすることになり、不思議な物語がスタートする。当たり前のようにクスノキに人が何かを念じると、その念を肉親であれば感じ取ることができるらしい。物語としてミステリアスな展開があるわけではない。

序盤ではクスノキへ祈念することにどのような意味があるのか、玲斗が理解できていないので、読者も同じようにクスノキにどのような秘密があるかがミステリアスな部分だった。巨大な企業の創業家である柳沢家。そこの顧問である千舟。玲斗は場違いな雰囲気がありながら、クスノキの番人として成長していく。ミステリアスな部分は弱い。

■ストーリー
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。

そこで賭けに出た玲斗は従うことに。依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。






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