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第二次大戦での日系人の苦悩 【日付変更線 上】 [書籍にドロップキック!!]


日付変更線 上 (集英社文庫)

日付変更線 上 (集英社文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
ハワイに住む日系人の物語。祖父の時代の物語が現代にも続いてく。第二次世界大戦でハワイの日系人の立場が語られる。アメリカ人ではあるが、日本人の血が入っているということで周りから白い目で見られる。アメリカへの忠誠心を示すために戦争に志願したりもする。そんな運命をたどった祖父たちの物語と、平和になったハワイで生活する現代の子孫たち。

マナとケインの祖父同士が実は戦争中に同じ部隊に配属されており、戦友だったとわかる。マナが祖父の骨を海に散骨するためにケインの店にやってくる。出会いは偶然ではあるが、祖父同士のつながりから、より親密になっていく。日系人が戦争中に厳しい立場に置かれたというのは想像できる流れだ。

■ストーリー
その出会いは偶然か、必然か。葬儀屋で働きながら作家を志す日系四世のケイン・オザキ。遺骨をハワイの海に撤いて欲しいという祖父の遺言を叶えるため、日本からやってきたマナ。ひょんなことから知り合った二人だったが、実は祖父同士が第四四二部隊という日系人だけで構成された第二次大戦の伝説的な陸軍部隊で戦友だったことが分かり、物語は大きく動き出す。七十年の時を経て紡がれる一大巨編。






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