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それぞれの思い出の食事 【あつあつを召し上がれ】 [書籍にドロップキック!!]


あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

  • 作者: 小川糸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2023/05/12
  • メディア: Kindle版

■ヒトコト感想
料理をテーマとした7つの短編集。どれも料理と料理を食べる人々との関係性が詳しく描かれている。ほっこりとする作品ばかりだ。特に思い出の食事はしんみりする。余命わずかな祖父のために思い出のかき氷を買いに走る少女。恋人との最後の別れの旅行で食べた食事など、ほろ苦い思い出もある。

食事の内容も、いかにもおいしそうな物もあれば、なんてことない物もある。どの短編もさらりと読める。それぞれシチュエーションが異なる物語となるので、自分に感情移入できる物語があれば間違いなく心に来るだろう。なんてことない食事であっても、一緒に食べる人によって、その食事の意味合いがかわってくる。全体としてほっこりとした物語であることは間違いない。

■ストーリー
うまい物を食うと、本当に子供みたいな顔になるね。恋人との最後の食事、今は亡き母にならったみそ汁のつくり方……。ほろ苦くて温かな、忘れられない食卓をめぐる七つの物語。この味を忘れることは、決してないだろう――。10年以上つきあった恋人との、能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食。幼い頃に、今は亡き母から伝授された、おいしいおみそ汁のつくり方。何年か前に家族みんなで並んでやっとありついた、天然氷でつくった富士山みたいなかき氷……。ときにはほろ苦く、ときには甘く優しく、身も心も温めてくれる、食卓をめぐる7つの感動の物語。






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