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インチキ宗教から宗教2世を救い出せ 【神の呪われた子 池袋ウェストゲートパーク19】 [書籍にドロップキック!!]


神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2023/09/11
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
IWGPシリーズの第19弾。世の中の流れに合わせて様々な事件が発生し、それを池袋のトラブルシューターである誠が解決する。仮にリアルタイムに時間が経過していたとしたら誠は50代だろう。いつまでも20代で小さな果物屋の店番をしている誠がトラブルを解決する。推し活がエスカレートした結果、推しの個人情報を売買するサイトまで出来上がるのは異常だ。

ヴィンテージのウィスキーが億に到達するなんてのは、全く知らなかった。宗教2世の問題については、少し前に話題になっていた某宗教団体のニュースが大きいのだろう。結論から言うと、すべてGボーイズとタカシの力を使って解決しているので、誠が直接何かをしたわけではない。ワンパターンではあるが、事件が時事を意識しているので新しさを感じるのだろう。

■ストーリー
インチキ教祖から宗教2世の少女を救い出せ!ウイスキーバブル、過激な推し活、連続強盗団……停滞する日本で起こっているトラブルに、マコトが立ち向かう。シリーズ第19弾。女子高生のルカは、父親が亡くなり、新興宗教「天国の木」に走った母親に養育放棄されている宗教2世だ。

マコトや自身も宗教2世だった子ども食堂の主催者・アズはルカに親身に接するが、彼女が教祖の目に留まり、花嫁候補に選ばれてしまう。さらに、教団には教祖直属で荒事を請け負う部署があり、マコトたちに悪質な嫌がらせを仕掛けてくる。マコトとタカシは、Gボーイズを動員し、ルカを救い教団をたたく計画を練るが……。表題作のほか、投機目的で高騰するビンテージ・ウイスキーを狙うバイヤー、過激な推し活をする〈私生(サセン)〉、闇バイトの連続強盗団が登場。難破船さながらの日本で起きている事件を鮮やかに切り取る全4編。






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