SSブログ

 鬼に魅せられた剣士 【今昔百鬼拾遺 鬼】 [書籍にドロップキック!!]


今昔百鬼拾遺 鬼 (講談社タイガ)

今昔百鬼拾遺 鬼 (講談社タイガ)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
連続して人が日本刀で切りつけられるという事件が発生した。七人目の被害者である片倉ハル子は同級生に、自分は刀で切り殺されるということをつぶやいていた。辻斬り事件の犯人と思わしき人物が逮捕されたのだが…。そこには様々な矛盾点があった。

敦子が情報を集めて事件の真相を解き明かす。鬼をテーマとした作品だけに、人を鬼に変えてしまう魔剣の話と想像したのだが…。早々と事件の犯人的なものは想像できた。最初はぎこちなかった辻斬りが次第に慣れてくる。最後には人をバサリと一刀で切り殺すまでに成長する。状況証拠から犯人は想像できるのだが、凶行にいたる経緯が物語の唯一のポイントだろう。鬼に魅入られた犯人の心情は最後まで知ることができない。

■ストーリー
「先祖代代、片倉家の女は殺される定めだとか。しかも、斬り殺されるんだと云う話でした」昭和29年3月、駒澤野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。