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組織を守るためには身内にさえも手をかける 【ライアー】 [書籍にドロップキック!!]


ライアー (新潮文庫)

ライアー (新潮文庫)

  • 作者: 在昌, 大沢
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
国外の対象者を秘密裡に処理する秘密機関の女工作員である神村。夫が身元不明の女と怪死した。本作が強烈なのは、神村の周りの特殊な人間関係だ。義理の父親が公安のOBであり何かしら裏でカギをにぎる。神村は非合法の活動をしてはいるが、子供にも夫にも恵まれていた。自分に人を殺す才能があると気づいた神村。そして、夫の事件を調べていくうちに新たな組織の姿が見え始める。

非合法組織の幹部たちの一声で事態は大きく変わる。いつどこで誰に襲われるかわからない状態。警察組織すらも抑え込むことができる権力者が関係する組織。夫が殺された理由は何なのか。自分たち以外にも対象者を処理する機関の存在に気づき、そこと対決する。権力構造が複雑なハードボイルドだ。

■ストーリー
穏やかな研究者の夫。素直に育った息子。幸せな家庭に恵まれた神村奈々の真の姿は対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員だ。ある日、夫が身元不明の女と怪死を遂げた。運命の歯車は軋みを立て廻り始める。次々と立ちはだかる謎。牙を剥く襲撃者たち。硝煙と血飛沫を浴び、美しき暗殺者はひとり煉獄を歩む。愛とは何か―真実は何処に?アクション・ハードボイルドの最高傑作。






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