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平凡な容姿だが男を引き付ける香りをもつ女 【嫉妬の香り】 [書籍にドロップキック!!]


嫉妬の香り (集英社文庫)

嫉妬の香り (集英社文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/05/20
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
恋人が浮気をしているのではないかという嫉妬心から壊れていく男の物語だ。男にはミノリという恋人がいたのだが、仕事相手の政野がミノリに興味をもっていることを感じる男。自分と相性が良い恋人を狙う男が身近にいるのは心中おだやかではないだろう。その状態で仕事を続けながら、ミノリが政野に興味を示さないかと気が気ではない。

それは政野の妻である早紀も同じ気持ちだった。それぞれパートナーが浮気しないかと心配する同士が結託し、いつの間にか男と早紀の方がくっついてしまう。嫉妬に狂った男の末路は、ただおかしくなっていくしかない。パートナーが未来に浮気をするからと、その復讐として先に浮気をするというわけのわからない状態となっている。

■ストーリー
恋人との穏やかな日常に、突然生じた疑惑。彼女は自分を裏切り、あの男と愛しあっているのではないだろうか?身を苛む嫉妬。崩壊して行く関係。それでもなお彼女の放つ香りは理性を奪い、「私」を虜にする。そして、白い花の香りをまとったもうひとりの女―。欲望?それとも愛なのか?「香り」を通奏低音に、愛についての張りつめた問いが続く、狂おしく、ピュアな恋愛小説。






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