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明るくライトなミステリー【密室の鍵貸します】 [書籍にドロップキック!!]

密室の鍵貸します (光文社文庫)

密室の鍵貸します (光文社文庫)

  • 作者: 東川 篤哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/02/09
  • メディア: 文庫
■ヒトコト感想
ライトな雰囲気のミステリー。先輩の家で酒盛りをしていた流平が、いつのまにか密室殺人の容疑者となる。狂言回し役が流平で、名探偵として鵜飼が登場する。ただ、この鵜飼のキャラがステレオタイプな探偵でありながら、名探偵ではないところが特徴だろうか。必ずしも鵜飼の推理が正しいわけではない。多少冴えたひらめきをみせるが、間違う場合もある。

鵜飼を補完するような人物が必要となるが、それが砂川警部だ。本来なら警察の捜査をバカにしながら名探偵が鮮やかに解決するパターンのはずが、砂川が意外なほどきっちりと推理する。密室殺人事件がメインだが、そこに恨みや妬みはない。変なユーモアにあふれたミステリーだ。

■ストーリー

しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。


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