SSブログ

冴えすぎる高校生コンビ 【本と鍵の季節】 [書籍にドロップキック!!]


本と鍵の季節

本と鍵の季節

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
堀川と松倉。ふたりの男子高校生が日常の謎を解く物語。物語は連作短編形式で、序盤では松倉や堀川のふたりが冴えた推理を展開する部分を読者に印象つけようとしている。高校生ではあるが遊びに夢中になるパリピタイプではない。ふたりとも図書委員であり本を読むことやじっくりと考察を続けることを好む。

松倉は背が高くイケメンで目立つのだが、浮かれた様子は一切ない。松倉と堀川のキャラ付けが終わると、メインである松倉の父親の話となる。父親が残した宝物のありかを推理する堀川と松倉。どこか歯切れの悪い松倉であり、それに気づく堀川。ラストでは堀川が全てを解き明かす。高校生とは思えない冴えすぎな推理が連発される。日常の謎をこうも鮮やかに効率的に解き明かすのはやりすぎでは?と思ってしまった。

■ストーリー
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: