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何か大きなどんでん返しを期待してしまう流れ 【いけない】 [書籍にドロップキック!!]


いけない

いけない

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: 単行本

■ヒトコト感想
「いけない」という言葉が最後にタイトルにつく短編臭。それぞれは単独の事件として描かれてはいるが、ミステリアスな要素が強い。それぞれの短編で事件は解決しない。何か大きな出来事が起きてそのまま終わる。そのため、その後どうなったのかが気になって仕方がない。第1章ではラストで交通事故が発生するのだが、その犠牲者は誰なのか。

第2章はラストで崖から落ちた人がいるのだが、それは誰なのか。第3章では事件の真相が明らかとなった時、どうなるのか。ラストの展開は少し消化不良だ。今までの作者の作品ではラストに大きなどんでん返しが待っていた。本作も盲目となったキャラや、過去に遺恨のあるキャラなど、癖のあるキャラクターが最後に驚きの真実を暴露するのかと思った。

■ストーリー
騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。第1章「弓投げの崖を見てはいけない」自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。第2章その話を聞かせてはいけない」友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?第3章「絵の謎に気づいてはいけない」宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。






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