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出所した傍若無人な男の復讐劇 【絆回廊 新宿鮫10】 [書籍にドロップキック!!]


絆回廊: 新宿鮫10 (光文社文庫)

絆回廊: 新宿鮫10 (光文社文庫)

  • 作者: 大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/11/12
  • メディア: 文庫

■ヒトコト感想
新宿鮫シリーズ第10弾。ヤクザ、中国残留孤児二世、そして警察組織。すべてを巻き込み、22年の刑期を終えた男が警察への復讐のため動き出す。鮫島が調査する過程で様々な関係者が浮かび上がってくる。そんな中で、中国側を仕切っていた人物が復讐を願う男の息子であったりと驚きの事実が次々と判明してくる。序盤から中盤まで出所した男の無法ぶりがこれでもかと描かれている。

終盤では出所した男のターゲットが桃井であることが判明し、鮫島もふくめ一堂に会する場面が物語のピークだ。終盤はページをめくる手を止めることができない。すべてを仲介したヤクザの吉田は覚悟を決め、誰もが死をいとわない行動をとる。主要キャラクターが犠牲になる程の壮大な物語だ。

■ストーリー
「警官を殺す」と息巻く大男の消息を鮫島が追うと、ある犯罪集団の存在が浮かび上がる。中国残留孤児二世らで組織される「金石」は、日本人と中国人、二つの顔を使い分け、その正体を明かすことなく社会に紛れ込んでいた。謎に覆われた「金石」に迫る鮫島に危機が!二十年以上の服役から帰還した大男が、新宿に「因縁」を呼び寄せ、血と硝煙の波紋を引き起こす!






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